少女は思春期に入った瞬間から、意識の上でも、無意識でも、夢のなかでも、ひとりでお風呂に入っているときも、セックスのことが頭から離れなくなります。

どこでどんなふうにかはわからないですが、とにかくそれはいつかやってくるのです。欲望がむくむくと頭をもたげるのです。思春期の変化は、主にバストアップホルモンの変化によるものです。

化学物質の状態が変化すると、欲望が掻きたてられます。性衝動がバストアップホルモンによって高められるものだと頭ではわかっていても、そのつながりが腹立たしいです。

大澤美樹の【バストアップラボ】

バストアップホルモンが重要だとしても、重要すぎるのではないか、自由意志なんてありえ
ないのではないかと心配になります。だから、ホルモンは重要だとわかっていながら、そう認めたがらないです。

10代の子供を見ると、自分が10代だったころにがつがつしていたことを思いだすからです。言わずと知れたことを否定せずに、エストロゲンなどのバストアップホルモンの行動への影響を正しく評価しましょう。

神経生物学の知識はまだお粗末で、サルにもなっていないことを認めましょう。エストロゲンか何かがどのように脳に作用して欲求を誘いだし、とりとめもなく夢想をふくらませ、突きあげてくる衝動を仰えこむのかはわかっていません。

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すべてのバストが美しい・・というのは、すべての顔は美しい・・というのに等しいです。これは本当でもあり、まちがってもいます。そう、私たちはみな体のどこをとっても魅力があり、遺伝子も固有なら体つきも人それぞれだからです。

そして個性はとりえです。ですが同時に、私たちは美しいものを見ればそれとわかります。美は暴君ですが、そのどこが悪いというのでしょうか?

私たちの過ちは、美しい容姿にそれが本来もっている以上の意味を付加しようとしたことにあります。高い頬骨、プリンとしたお尻と突きだしたバストはたしかに素敵だけれど、そのいずれも女らしさの必要条件であってはならないのです。

バストが何か重要なことを語ろうとしているのなら、これほどてんでばらばらであるはずがないです。バストひとつにつきティースプーン1杯ほどの、控えめで勤勉実直な乳腺でいたにちがいないです。

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