うつ病薬の有効性について

1月 22, 2011

うつ病に対しては、抗うつ薬という特効薬があります。薬をのむと多くの場合、身体も気持ちも楽になっていきます。

最近では、子どもに用いても副作用の少ない抗うつ薬がいくつか登場しました。抗うつ薬は単なる気休めではなく、風邪に対する解熱剤のような対症療法でもなく、うつの本質的なところに効くと考えられています。

いわば根治療法に近い意味を持つと言えま。

ただし、薬が万能で、薬さえのんでいればうつ病は完全に治るというわけにはいかない場合もあります。ある人に効いた薬が他の人にはあまり効かないこともあるのです。そのような場合は、主治医と相談して薬の量を調整したり、薬の種類を変更したりすることになります。

脳は、約150億の神経細胞からできています。神経細胞から次の神経細胞に刺激が伝達されることによって、私たちは考えたり、感じたり、手足を動かしたりすることができるのです。

神経細胞と神経細胞のつなぎ目はシナプスと呼ばれ、そこにセロトニン、ノルアドレナリンといった神経伝達物質が放出され、次の神経細胞の受容体に結合することによって刺激が伝達されていきます。

セロトニンとノルアドレナリンは多くの神経伝達物質の中でも、とくに睡眠、食欲、感情などに関連が深いと言われています。

うつ病の薬の解説

うつの状態のとき、脳の中ではセロトニンやノルアドレナリンの働きが低下していると考えられています。抗うつ薬はシナプスにおけるセロトニンやノルアドレナリンの働きを高め、神経伝達をスムーズにする作用があると考えられています。

その意味で、抗うつ薬はうつの本質的なところに効くということができるのです。

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